ドライバーを打つ時、
ソールを浮かして打つようにしているのですが、
そうするとヘッドを支える為、ハンドアップ気味になり、
腕とシャフトがほぼ直線上になります。
故意にハンドダウンにすると、バックスイング時に
すごい違和感あります。
自然にスイングできる方が結果は良いと思い、
そのままにしているのですが、
もしかして、これは悪影響を及ぼすのでしょうか?
ちなみにグリップと身体は不自然なくらいに
開いたりは、していません
そもそもハンドダウンが良くて
ハンドアップが悪い理由が判らないのです。
ハンマー投げもそうですが、腕とヘッド(ハンマー)で
一番遠心力が生まれるのは直線になった時のはずです。
ぜひ合理的な説明を、教えて貰いたいと思い質問します。
カウンセリング-1
1. 一度短いアイアンで構えてみてください。
SW・AW・PWどれでもいいですが、正しく構えると
腕とクラブシャフトの間には角度ができます。
直線(180度)ではなく140〜160度ほどの角度です。
飛球線の後方から見た時です。
これはハンドアップとかハンドダウンではなく
自然に正しく構えた時の形です。
2. そのアドレスで構えた角度と殆ど変わらない角度のまま
インパクトを迎えるのが基本の形なんです。
クラブの構造上それが正解なんです。
ボールが地面の高さではなく腰くらいの高さで
バットやラケットのように芯がセンターにあって
ドアスイングのようにくるくる身体を回転させる
のであれば、ハンマー投げと同じ理屈になります。
野球のバッティングやテニスもハンマー投げとは違います。
バッティングやテニスでも
基本は腕との間に角度ができます。
3. それぞれ角度の違いは多少ありますが、
ショートアイアンでもドライバーでも基本は同じです。
この事を勘違いしているビギナーや
アベレージゴルファーは非常に多くおられます。
4. 腕とクラブシャフトを直線的(180度)に構えて、
インパクトでも直線で良いと思っているんですね。
5. アドレスでもインパクトの時でも
角度が付くように普段から練習しておきましょう。
そのようにならないと、パワーが逃げてしまいます。
ゴルフスイングは「ハンマー投げ」とは全く違います。
ハンマー投げはスイング中に捻転、上半身と下半身の
ねじる動きは殆どありませんし、右ひじも曲げません。
そしてゴルフスイングのように両足の裏を地面につけて
その場所から殆ど動かさないということもありません。
6. もちろんどちらも円運動に近い部分と
遠心力を利用するところは同じかもしれませんが、
スイング自身の根本的な体の動きは全く違います。
7. 先ほども言ったように、腕とシャフトの間に
角度をつけて構え、角度が付いたままインパクトを
迎えることを意識してください。
但し、インパクト直後の
手が左足の真上辺りにきた位置では
腕とシャフトが「一瞬」だけ、直線(180度)になります。
スイング中、その部分以外はずっと
角度がついた状態です。
8. ですから、私はビギナーの方には特に
グリップする時の事ですが
クラブヘッドを地面に置いた状態でグリップするのではなく、
直立上体で手が腰の高さで、クラブヘッドを上にして
シャフトを45度に立てた状態でグリップするように
指導させていただいています。
9. それはバックスイングで
リストコックがしやすい部分もあるからなんです。
ハンマー投げではリストコックなどもありませんよね。
10. 特にビギナーは右ひじのたたみ方やリストコックが
自然に、正しい方向で、素早く出来ない方が多いのです。
素早くというのは語弊があるかもしれませんが、
スイング始動からインパクトまでの時間が
0.8〜1秒くらいの短い時間内に先ほどの動作を
しないといけないからなんです。
ソールを浮かすかどうかは、どちらでも構わないと思います。
自分に合った方法を選んでください。
「ハンドダウンが良くてハンドアップが悪い」
それは一概にいえません。
どちらでもない、中立で基準の構えがあります。
その基準に対してハンドアップと
ハンドダウンがあるのです。
こういったゴルフスイングの基準や基本の動作
そして重力に逆らわない、理に適ったスイングを
まずは早く理解することです。
そこから自分に合うスイングを見つけて
微調整すれば上達も早くなります。
ゴルフの「黄金の法則」である「縦理論」や
リストの動きが正しく理解できる「上げきる」と
「下げきる」が理解できれば更にステップアップ
できるでしょう。
ご健闘、ご活躍を期待しています。
従って、ハンマーもゴルフも全く動き方が違うわけではありません。
誤解のない記述をお願いいたします。