お悩み-1
2軸スイングとスウェイの違いを
教えていただけませんか。
カウンセリング-1
1. 重心の移動を勘違いされている方は多いと思います。
2. 普段の人間の重心移動、
歩く時の移動で言うと最初に動かすのは
A. 足をそろえて直立状態から人が一歩を踏み出す時
足の裏で地面を押して足を踏み出さずに
「頭の移動」をします。
B. 次に右足又は左足を一歩踏み出すのです。
これが人間の自然な、無意識でする重心移動なんですが、
ゴルフスイングでは違います。
一歩踏み出す行動は、人の身体を移動させる動作なんです。
これが即ち、「スウェイ」なんです。
しかし、ゴルフスイングは身体を移動するのではなく、
「その場で回転(捻転からの開放)する」動きなんです。
ですから回転軸が必要となり、人が歩く時のように頭の位置を
大きく動かしていては、大切な軸が乱れてしまいます。
そうです、スウェイをしてしまうんですね。
3. 右足の土踏まずから首へ引いた直線が
ハーフウェイバックからトップまでのA軸と考えます。
4. 左足の土踏まずから首へ引いた直線が
トップからフォローでのB軸と考えます。
5. 本来は頭に軸が通っている訳ではないので
頭が動いても良いのですが、
首は前後、左右、上下方向へ動かないように
スイングする事が重要となります。
(ハーフウェイバックからフォローの間です)
6. アドレスからテイクバックでは頭の位置は
飛球線後方へ0〜5センチ程度の平行移動なら
問題ありません。(前後、上下方向に動かない意識)
7. トップからフォローの間では頭のてっぺんが
真下方向へ0〜10センチ程度の移動なら問題ありません。
(前後、左右方向に動かない意識)
6番と7番の動きであれば、首が殆ど動かずに
回転軸が安定します。
8. では、首の位置をほとんど動かさずに
「どこをどうすれば、重心の移動が可能になるのか?」
これが一番の重要ポイントとなります。
9. その答えは、「下半身の動き」だったんですね!
10. スイング中、足首とひざを大きく動かすと
スイング全体が安定せず、再現性が損なわれます。
11. それではどこなのか???
実は「腰の動き」が重心の移動に
大きくかかわっていたのです。
12. 足と首がほとんど動かないのに、(実際ひざは少し動きます)
「飛ばす為には重心移動が大切だ」と言われます。
13. アドレスからトップまでは、背筋を回転軸として
腰は約45度、肩は約90度回転(捻転)します。
このとき腰は前後、左右、上下の方向へは移動しません。
14. トップからフォローまでは右股関節で溜めたエネルギーを
右足の蹴りによって右腰をターゲットの方向へ
約10〜15センチ移動させながら
「左腰が背中方向へ高速回転」します。
15. 14番の体の動きが最も重要で、重心の移動も
この動きによって実現できるのです。
ですから、ビハインド・ザ・ボールは軸を安定させる上では
重要な体の動かし方です。
しかし、インパクトゾーンではボールを見ていようがいまいが、
顔の向きがどっちを向いていようが、それはどうでも
いいことなんです。
要は、首の位置を動かさずに軸を安定させて
「いかに回転速度をアップさせることが出来るか?」
が重要だったのです。
あとは「縦理論」、「上げきる」と「下げきる」の動きを
習得すれば鬼に金棒でしょう。
ご活躍を期待しています。