1955年生まれ
ゴルフ科学研究所 スイング解析の第一人者
佐久間 馨さんのお言葉、ある著書より抜粋
もしかするとこの文章が、あなたのゴルフを大きく変えることになる
かもしれません。 何度も繰り返し読んでみてくださいネ!
ココから↓
自動車の運転免許を持っている方にうかがいますが、
明日は1ヶ月ぶりのドライブというとき、
教習所に出かけて運転を練習しますか?
しませんよね。
車の運転は一度覚えたら練習しなくてもだいたいできます。
実はゴルフスイングも同じで、正しい振り方を習得したら
何度も繰り返し反復練習したり、
細かい動きをいちいちチェックしなくても、
自然に正しくスイングできるものなんです。
もし、それができないとしたら、あなたは正しいスイングが
出来ていないということです。
多くの人がゴルフは球を多く打たないと上手くならない
と思っています。 でも、私はそうは思いません。
上手く打てない人が練習すると、その上手くない打ち方を
固めてしまいます。
なぜなら、練習というものは現状を安定させる行為だからです。
100を切れない人がその打ち方で反復練習すると、
安定して100を切れないゴルファーになってしまうのです。
では、どのようにすればいいのでしょうか?
正しいスイングをもっとも効率的に手に入れる方法は、
次のようなものです。
先ず、ボールを打つ前に正しい打ち方とはどのようなものか
というスイングのメカニズムを、頭で理解します。
どの部分を支点にして、どのように動かすと、どうなるか
ということを、人体を機械に見立ててメカニカルに理解する。
それが分かったら、そのスイングを体にインプットする。
これが素振りというものです。
最後に、その素振りでちゃんと思い通りのボールが飛ぶかを、
ドライビング・レンジ(打球場)で打って確かめる。
で、1球打ってみて打目なら、それは何かが間違っているのだから、
そのあとは何球打ってもダメなものは駄目なんです。
「でも、いくら頭で理解しても体が動かないんです」
そう反論する人がいます。
それは頭で理解していることが正しくないのです。
正しいやり方なら、体は間違いなく動きます。
要するに、自分が作り出したい球筋が打てるのは、
インパクトのエリア(ゾーン)で起きる現象がそうさせるもの。
たとえフィニッシュが崩れていようと、インパクトエリア、
すなわちボールがクラブフェースに当たる直前と
当たった後、クラブがどのように動いたかで球筋はすべて決まります。
そのクラブの動きを作るために体の動きがある。
その正しい動きを知らないと、いくら練習しても当たったり
当たらなかったりになる。
俗に言う「再現性のないショット」になるのです。
確かに「ダンプ3台分の球を打ったら上手くなった」
という人はいますが、その人は数多く打ったから
上手くなった訳ではありません。
無意識か意識してかは別にして、数多く打つ間に
いろんな打ち方を試して、正しい打ち方が分かっただけ。
だから上手く打てるようになったのです。
逆に言えば、そのメカニズムさえ分かれば、
球は数多く打たなくても、上手く打てるようになります。
では、球を打たずに頭の中でスイングメカニズムを理解する
には、どのような知識が必要でしょうか?
第一に物理学の知識。 といっても中学生程度の知識で
十分なのですが、例えばテコの原理にある
支点・力点・作用点の関係、またギアの大きさが違うと
円運動の半径の長さが違うために、回転するスピードも違う
といった増・減速ギアのメカニズムなどは知識として必要です。
さらに、実際に「自分でする」ことと、自分ではしていないのに
慣性の法則や重力などが働いて、結果的に「起きてしまう」ことがある。
特に大事なのが作用と反作用の関係です。
たとえば「インパクトの瞬間に地面を蹴れ」といいますが、
それは強い力で地面を押すと、反作用で押し返される力を感じ、
それをそう体が反応するのだと、知っておくことが大事です。
もっと大事なのが、人間の骨格を知ることです。
よく「肩を回せ」といいますが、肩の動きは
一言で表現できるほど単純ではありません。
肩周りの様々な関節が相互に連動し合って、
肩が前後左右上下に動く仕組みになっています。
こうした肩の構造を知っておくと、少ない運動量で
最大限のエネルギー(ポテンシャル)を引き出すこともできます。
そして、それらをよく理解した上でスイングを作っていく。
ただ闇雲に球を数多く打っても上手くならないというのが私の考えです。
もっともドライビング・レンジで球を打つことが、
全く無意味とはいいません。
多くのゴルファーは、真っ直ぐな球が打てれば満足していますが、
それはスイング作りには役立ちません。
誰でもボールを真っ直ぐ飛ばそうと、妙な体の動きをしていても、
クラブをこねたり、フェースの向きを合わせようと
したりする努力を無意識の内にするもの。
実は悪い動きを重ねると、
そこそこ真っ直ぐに飛ぶようになったりするのです。
ドライビング・レンジではそんな無駄打ちではなく、
色々な打ち方を試すようにします。
スライスが出るならもっと極端に曲がるスライスやフックを打ってみる。
そうすると曲がる理屈が分かり、真っ直ぐな球が打てるようになります。
アプローチも高く上げて止める打ち方や、足の長い転がし方
などを1球ずつボールの位置やクラブのロフトを変えて試してみる。
バンカーショットの練習もドライビング・レンジでできます。
短いティーにボールを乗せ、そこまで砂があると想定して
下のマットにヘッドが触れないようにして振り抜いてみる。
バンカーショットは砂の上にあるボールを打たないと
練習できないと思っているのは、クラブヘッドが
どう動くかというメカニズムを知らないから。
メカニズムが理解できればドライビング・レンジで
ほとんどの打ち方が試せます。
いずれにせよ、真っ直ぐなボールを何百球も打って
気分よく帰る練習から脱皮する。
それだけでも、あなたのゴルフは想像以上に
大きく変わるはずです。


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